あるいは、中満症は甘を忌むという。甘草が人の膨満を助けることを恐れるからか?
中満が甘を忌むのは、甘草を忌むのではない。中満とは、気虚による中満である。気虚とは、脾胃の気が虚していることである。脾胃は甘を好むのに、どうして甘草を忌むのか?
甘草は性質が緩やかで、緩やかなため胃に入ってもすぐに脾胃の気には入らない。気が虚している者は、甘草の補益を得ても、急には受け入れられず、かえって膨満を増すように見えるが、それも一時的な膨満であって、長く続くものではない。ゆえに、中満の症には、かえって甘草を用いるべきである。
人参、茯苓、白朮などの薬を中満の中に導き入れ、脾胃の虚している者を虚させず、膨満している者を膨満させないようにする。
ただし、多用したり、単独で用いたりしてはならない。多用すれば膨満を増し、少量用いれば膨満を消す。単独で用いれば膨満を増し、併用すれば膨満を除く。誰が中満が甘草を忌むと言ったのか。
[傍注: 中満は甘草を忌むと言われるが、かえってこれを用いて成功している。薬はうまく使うべきであり、どうして甘草だけに限られようか?]
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