あるいは、石膏は燎原の火のような火を瀉すために多く使うべきであると思われる。しかし、多すぎると胃を傷つける恐れがある。どうすれば胃を傷つけずに、火を速やかに消すことができるのか?と問われた。
曰く、燎原の火は地上に生じ、胃中の火は土中に起こる。石膏で胃中の火を消すのは、水で燎原の火を消すようなものである。しかし、水で燎原の火を消しても、地面を傷つけることはないが、石膏で胃中の火を消すと、必ず土を傷つける。
土とは胃土のことである。胃土は火がなければ生じないのに、どうしてかえって水でそれを滅ぼすのか?しかし、胃火が盛んなのは、胃中の真火が盛んなのではなく、胃中の邪火が盛んなのである。邪火は水でなければ消すことができないので、やむを得ず大量の石膏を使って、一時的にその火を消すのである。
また、胃火が盛んなのは、胃土が衰えているのである。胃火が盛んになれば、胃土はますます衰え、胃土が衰えれば、さらに寒涼なもので火を瀉す。火が衰えれば、胃はさらに衰えるだろう。
故に、火を瀉す中に、土を補うことが急務である。もし単に火を瀉すだけでは、土が崩壊しないではおられない。治療法としては、人参を石膏と併用すべきである。おおよそ石膏を10のうち7使い、人参を10のうち3使えば、互いに助け合い、互いに作用する。火は容易に消え、胃土も傷つかず、陽が亡くなるような災いは決してないだろう。
[傍注:石膏で火を瀉し、人参で土を救うのは、実に妙論妙法である。]
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