あるいは、人参は腎臓に入る薬であり、腎臓の虚火が上衝し、肺に気が満ちて咳が出る場合にも使えるのかと疑う人もいるだろう。これはまた、人参の効能を知らないからである。腎臓の水が虚している場合、人参で水を補うことができる。腎臓の火が動いている場合、人参を使うと必ず火を助長することになるので、これもまた区別しなければならない。人参は肝腎に入り、血を補い精を増すことができるが、それも当帰、白芍、熟地、山茱萸といった仲間と協力して初めて可能であり、人参一味だけで肝腎に入ることはできない。
もし腎臓の陰虚火動の場合、これは水が不足して火が余っている状態なので、水を補って火を抑える必要があり、温熱の性質を持つものは決して使ってはならない。
例えば補骨脂、杜仲のようなものは、腎臓に直接入る薬ではあるが、併用してはならない。まして人参は陰よりも陽が多いものであり、軽々しく使うべきではない。併用してはならないことは明らかである。禁忌を知らずに妄用すれば、肺気はさらに満ち、咳はさらにひどくなり、いわゆる肺熱が肺を傷つけるというのはこの類である。
火が衰えて陽虚の場合、人参は重用すべきである。腎臓の下寒がひどい場合、龍雷の火が至陰の中に隠れることができず、勢いよく上衝して咽喉に至り、しばしば上熱が極まり、下半身は寒がり、両足が氷のように冷たくなる者もいる。もし熱があると思って、芩、連、梔、柏の類を投与すれば、火炎はますます燃え盛る。もし人参を附子、桂、姜の類と併用して治療すれば、火は自然と退蔵し、消え去るだろう。虚火には、陽が盛んで陰が消える者もいれば、陰が盛んで陽が消える者もいるので、一概に人参で虚火を治療することはできない。
コメント
コメントを投稿