人参は味が甘く、性質は温かくも冷たくもなく、その気味は共に軽く、昇降が可能で、陽の中に陰があり、毒性はありません。まさに気を補う聖薬であり、人を活かす霊妙な薬草です。
五臓六腑に入り、到達しない経絡はなく、単に脾肺心に入るだけでなく、肝腎にも入ります。
五臓の中では、特に肺と脾に特化して入ります。心に入るのは十のうち八、肝に入るのは十のうち五、腎に入るのは十のうち三に過ぎません。
世間の人々は人参が肺、脾、心の経絡の薬であるとしか知らず、肝腎にも入ることを知りません。しかし、肝腎は極陰の経絡であり、人参の気味は陰よりも陽が多く、少量では上部に浮き、多量では沈下します。したがって、肝腎の病気には、補血、補精の薬の中に人参を多めに用い、山茱萸や熟地黄のような純陰の薬を助け、陰の中に陽を生じさせることで、血や精を生み出すのが容易になります。
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