あるいは先生に尋ねる。傷寒の壊症には、特に人参を用いるべしと仰せですが、いかにしてこれを用いるべきか存じません。
夫れ壊症とは、汗すべきにあらずして汗し、吐すべきにあらずして吐し、下すべきにあらずして下すなり。三者ともに胃気を損傷す。
胃気の損傷を救うには、人参にあらずしてまた何をもって功を奏せんや?故に汗すべきにあらずして汗せしめば、必ず人参を用いて汗は初めて収まるなり。吐すべきにあらずして吐せしめば、必ず人参を用いて吐は初めて安んずるなり。下すべきにあらずして下せしめば、必ず人参を用いて下は初めて止まるなり。人参を用いれば危は安に変わり、死は生に変わる。然れどもその分量を多く加えざれば、功力は限りあり、必ずしも汗を失して汗を補い、吐を失して吐を定め、下を失して下を救うべからず。
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