ある人が尋ねた。傷寒の臓結(註)にも、人参を用いて救うことができるでしょうか。
ああ!臓結の病は、陰虚が陰邪に感じて起こるもので、もともと死症であり、人参で救えるものではない。しかし、人参を捨てては他に救える薬もない。人参は上下に通達し、元陽の絶えたものを回復させ、丹田の陰を返すことができる。全ての人を救って必ず生かすことはできないとしても、死の中から死なないように治療することはできるだろう。
(註)邪気が臓に結滞し、陽虚により陰濁が凝結する。肝、心、肺、脾、腎の五臓の臓結がある。「臓結」とは現代の悪性腫瘍に相当し、「正気不足、臓気虚寒」「陽虚陰盛、臓結難治」「邪盛正衰、予後不良」の意味を持つ。
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