ある人が尋ねた。先生は、様々な病気における人参の用法について、詳しくかつ余すところなく説明されていますが、なぜ傷寒症については触れていないのでしょうか。傷寒症には人参は使えないということでしょうか。
答えて曰く、傷寒の虚症には人参を必ず用いるべきであり、壊症にはなおさら人参を用いるべきである。まず虚症について述べよう。例えば、傷寒で脈が浮緊、全身疼痛がある場合、麻黄湯を用いるのが適切である。
しかし、その人の脈が遅く無力である場合は、軽々しく発汗させてはならない。これは、営中の気血が不足しているためである。気血が不足しているのに、どうして発汗に耐えられるだろうか。
例えるなら、城壁が不十分で、兵器が堅固でなく、食料も少なく、根本が揺らいでいるのに、城を背にして一戦を交えることができるだろうか。必ず自滅するだけである。では、堅守すればよいのか。しかし、賊の勢いが盛んで、戦わなければ包囲を解くことはできない。
やはり麻黄湯を用いるべきだが、人参を多めに加えて補い、元気を充実させ、何もないところから気血を生み出すことができれば、一戦して勝利することができるだろう。もし人参を少なくして麻黄を多く加えると、元気がすでに虚しており、力不足で耐えられず、これもまた敗北の道である。
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