ある人が尋ねた。「人参は陽の薬であるのに、なぜ陰の病に偏って用いられ、しばしば成功するのでしょうか?」先生は言った、「陰は陽なくしては生まれない、その通りだ。しかし、世の人はこれに固執して陰虚の病を治療するが、時には火がますます盛んになることがある。これは陰虚には人参を用いるべきではないという明らかな証拠ではないか?古人は『肺熱はさらに肺を傷つける』と言ったが、これは人参が肺の火を助けることができるという意味のようだ。」
曰く、「人参がどうして火を助けることができようか?人参はただ陽気を助けるだけだ。陰陽は気血に分かれるが、実際には気の中にも陰陽がある。陰気は陽気を得て初めて生まれ、陽気は陰気を得て初めて化する。陰陽の相根は、もともと気の中にあるのだ。人参が陽気を助けるのは十のうち七、陰気を助けるのは十のうち三である。補陰薬の中に少量の高麗人参を用いて陽気を生じさせれば、陽が生じて陰はますます盛んになる。もし補陰薬の中に多量の高麗人参を用いて陰気を生じさせれば、陽が生じて陰はますます損なわれる。故に、人参を用いて陰を補う場合は、少量を用いるべきであり、決して全く用いてはならないということではない。」
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