ある人が尋ねた。「人参は陽の薬であるから、陽を補うべきだが、今日では陰も兼ねており、陰も補うべきだと言われている。人参は陰陽を兼ね補う薬であるのに、なぜ陽の病に人参を用いると効果があり、陰の病に人参を用いると逆に良くないのか?」と。
答えて曰く、「人参は陽が多く陰が少ないことを知らないからだ。陽虚の者は陰も必ず虚し、陽旺の者は陰も必ず旺盛になる。陽虚を補うのに陽を補っても陰には差し支えない。ゆえに陽を補えば陽はその益を受け、陽を補えば陰もその益を受けるのだ。
陽旺の者が陽を補えば、さらにその陽を助け、陽は受け入れられず、必ず火盛の憂いがある。陽火が盛んになれば陰水は必ず衰え、陰水が衰えれば陽火はさらに盛んになり、補益の益もなく、どうして陰を補うことを期待できようか?
ゆえに人参は陰を補えないというのは、そうではない。人参は陽虚の陰を補うことはできるが、陽旺の陰を補うことはできないのだ。どうして人参が陽であって陰ではないと疑うことがあろうか。
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